10月になり、秋が深まってきました。
陽から陰へと季節が巡り、全てが静かに穏やかに落ち着いていきます。
秋は「潤肺」といって、呼吸器系を調えるのが季節の養生法になります。
呼吸によって、澄んだ空気を全身に満たし、自身の内側へと意識を向けていくのに最適の季節です。
ということで、今月取り上げたヨーガスートラもプラーナヤーマ(呼吸法)についての1節。ここでは、プラーナヤーマの定義が述べられています。
呼吸は深めるものだと思っていたら、まさかの入息と出息活動が止まるって⁈
ヨーガスートラが目指す方向は全てにおいて、動きや波を止めていくこと。
呼吸が深く長くなったその先は静かに静かに波が消えていくのです。
完全に静かで落ち着いた状態です。その時の心の状態とは?
それをイメージしながら呼吸をしてみましょう。
今月のプラーナヤーマは呼吸の基本、「完全呼吸」です。
全身で呼吸を感じられるので、プラーナが満ちるのが分かりやすいです。
深い呼吸は毛細血管にしっかりと血液を流すことができ、全身隅々まで細胞が活性化します。免疫細胞も強く働くようになります。
プラーナは生きるエネルギー。
深い呼吸で体を元気に、心は穏やかにしていきましょう。