我が子は神の子なんじゃないかな、と思っている。
もちろん、神のように素晴らしい立派な子という意味ではない。
我が息子は個性的すぎるというのか…想定外のことばかり。
私が今まで疑いもせず当然と思ってやってきたことも、息子にとっては違和感や不快感があるようで、私の思っている通りには進んでいかない。
その度に、親は驚き、戸惑い、悩む。
同じ世界も人によって見え方も感じ方も違うことを知り、そして、私が当然と思っていた道とは違う道があることを教えてくれる。そうやって、私の知らない新しい世界を教えてくれる。
人とは違った感性がある分、自分に対しても周りに対しても探究が深い。
私なんかよりよっぽど真理がわかっている、と思うことも多々ある。
私は親として、危うい道を進もうとする息子を安全な道に導いてやらなくてはいけない、それが親の責任ではないか、と苦しんだ。
でも、どうやら息子は神の子、全ては神にお任せすることにした。
さすがは神の子、私よりもよっぽど真理が分かっているし、自分の進むべき道を自分で進み成長していく。
神にお任せしてよかった、と思える。
私の知らなかった世界を教えるために、息子は神から遣わされたのだろう、と思う日々。
私が神の子を導こうとしていたとは、なんとも厚かましい限り。
神の子をただ拝み、見守るばかり。